アニメ脚本家・高山カツヒコによる実写爆破シーンを振り返る

 現在公開中のWEBラジオ『のら犬兄弟のギョーカイ時事放談第25回の「ジェネオンカウントダウン」(ジェネオン関連の告知コーナー)で、2期『ef - a tale of melodies.』の放送開始を目前にして、1期『ef - a tale of memories.』の総集編DVD『ef - a tale of memories. 〜recollections〜』というのが2008年9月26日に出るのを知りました(ほら偽まる先生、ちゃんと宣伝番組として機能しているよ!)。最近はこのような「まとめDVD」も多いな、などと思いました(『さよなら絶望先生』とか、ね)。分割2期の弊害でしょうか。『ef』は巷間での評判が良いみたいなのですが、自分は3話くらいまでは視聴していたのですが、途中で見忘れてしまい、以降見ていません。そういえば今週末に渋谷のシアターTSUTAYA(旧Q-AXシネマ。名称変更に対する感想は以前のエントリを参照)で12話オールナイト上映があるので、良い機会だと思って、チケットが取れそうなら行ってみようかと思っています。次の日、朝一から予定があるけどね(笑)。
 で何を言おうとしていたかというと、総集編DVD『ef - a tale of memories. 〜recollections〜』の詳細な情報が公式サイトに載っていないのですが、『ギョーカイ時事放談』での説明によると、新作カットを交えた総集編であり、特典映像として2008年6月28日に渋谷C.C.Lemonホール(旧渋谷公会堂)で行われた『RONDO ROBE 2008』(そういえば、今年はサブタイがなかったんですね)にて上映された2期『ef - a tale of melodies.』PVが収録されるそうです。自分はこのイベントに参加していないため、そのPVの内容は知りません。そういえば、この『RONDE ROBE 2008』で『苺ましまろ』の新作OVA苺ましまろ encore』の製作が発表されたのでした。今からそれはもう、楽しみです(笑)。かわいいは正義
 で何で『ef - a tale of memories. 〜recollections〜』の話をしたいかというと、その特典映像のPVの中でシリーズ構成・脚本を務める高山カツヒコによる実写爆破シーンがあるそうなのです。確か『ef』は結構真面目なお話だったと思うのですが、一体何をどのように爆破しているのでしょうか。興味深深です。高山カツヒコといえばアニメ脚本家を本職としながらも、乙種火薬類取扱保安責任者資格を所持していることから「特撮監督」として実写爆破シーンを担当したりもしています。なにやら自主制作映画でSFXなどをやられている(TEPPROJECT参照)ので、ある意味こっちも本職なのかもしれません。というわけで、高山カツヒコ実写爆破ヒストリーを振り返ってみたいと思います。

ぱにぽにだっしゅ!』(2005年)

 
 第24話「死して屍拾う者なし」のCパートで「スクエニ」本社ビルを爆破。一条さんとともにに温泉に入っていた片桐姫子が、一条さんの首の裏についている「押スナキケン」のボタンを発見、思わず押してしまったところ「スクエニ」が爆発するという流れ。いわゆる爆発オチ。おそらく我々が見ることのできる最古の高山カツヒコによる爆破シーンだと思われます。ちなみにこのネタの発案者は原作者の氷川へきるらしいです。

ネギま!?』(2006年)

 
 第9話「「”心”を”刃”で隠して”忍”と読む。”本気”と書いて”マジ”と読むのとはチョット違うでござる」by楓」のラストで麻帆良学園中等部女子寮を爆破。神楽坂明日菜が料理に失敗して爆発、という流れ。『ぱにぽにだっしゅ!』と同じような構図での爆破です。静止画では分かりませんが、2段階に分かれた爆発の後、白煙に覆われます。

さよなら絶望先生』(2007年)

 
 第12話「なんたる迷惑であることか!」終盤で糸色家を爆破。三珠真夜の悪行がエスカレートしていき、最後には「絶望ボタン」(?)を押して糸色家を爆破してしまうという流れ。直前にCG(だよね。もしかしてあれも実写?)の糸色家爆破全景の後、ちゅどーんといった感じで立ち上る大きな火煙です。

ひだまりスケッチ』(2007年)

 
 特別編前編「8月11日 そして元の位置に戻す」の冒頭でひだまり荘を爆破。寝ていたゆのが鳴り出した目覚まし時計を止めると、突如ひだまり荘が爆発。すぐにうめ先生「なーんてね」と続くように、お話的には意味のないカット。『ぱにぽにだっしゅ!』とは異なり、真正面からの爆破カットです。

最後に

 以上のように現在4作品で実写爆破を行っている「特撮監督」高山カツヒコですが、今後も爆破をやっていきたいとの思いをもたれているそうです。やるとすればシャフト作品であるのはほぼ間違いないので、注意していれば次の爆破にめぐり合えるはずです。
 ちなみに高山カツヒコのコメントが何かに載っていないかな、と手持ちの書籍から探してみました。そのひとつである『公式ガイドブックぱにぽに2 試験に出るぱにぽにだっしゅ!』には「ぱにぽにだっしゅ!と私」というタイトルのコラムがが1ページ×2本も載っているのですが、「まずはカレーについて話さなければならない」から始め、『ぱにぽに』には触れることなく、「ソースカレー」「二か月カレー」「シャア専用カレー」などについて合計5000文字近く語っているという、「大学のレポートでカレーのレシピを書く」都市伝説みたいなことをやられています。どうやら、お茶目さんのようですね(笑)。ちなみに自分が感心したのは「ソースカレー」で、これは卓上ソースにカレー粉を混ぜてご飯にかけて食べるというもので、卓上ソースは原材料が野菜や果実であるので、カレー粉を混ぜれば立派なカレーになる、というものです。学生さんなどは、是非お試しください。
 以下は完全な戯言。本日、「『逆転裁判』特別法廷2008オーケストラコンサート秋」@渋谷Bunkamuraオーチャードホールの昼公演に行ってきました。オーケストラもなかなかで、ちょっと感動しました。全体的に弦楽器が聞こえにくかったのが少し残念でした(あれはホールの所為もあると思う)。春にもあったのですが、そちらは情報弱者ゆえ知らずにスルーしてしまい大変悔しい思いをしていたので、今回参加できて大変嬉しかったです。アンコールで「タイホくん〜守ってあげたい」(1のDS版の第5話『蘇る逆転』でタイホくん人形が踊ってるときの音楽)のマーチアレンジっぽいのがあって、意外とそれが良かったです(笑)。他には「捜査官組曲」(イトノコ、茜、罪門恭介のメドレー)が印象的でした。あ、もちろん法廷のテーマなんかは鳥肌ものだし、御剣のテーマも逆転姉妹のテーマも、結局全部最高でした(笑)。ただオーケストレーションのレヴェルに差があるのは事実だと思います。法廷組曲がもうひと工夫されていたら、もっと満足できたかもしれません。あとコンサートの冒頭に重大発表があったのですが、内容はすでに公開されているのでこちらをご覧ください。これが「NEW逆転裁判 NOTゲーム」ってことかあ!正直、ここまでやられるともう何も言えません。……どうしろって言うんだ、カプコン!正直、興味は無茶苦茶あります!